家族の日記アプリ「KOTOLOG」を作りました。
「きょう、なにがあった?」と聞かれて話すことはできても、いきなり日記を書こうとすると、何から書けばいいか迷うことがあります。
KOTOLOGでは、今日あったことを話したり、写真を選んだりするところから日記を作れます。公園で見つけたもの、ちょっと頑張ったこと、家族で食べたごはん。大きなイベントがない日も、短い記録として残せるアプリです。
冒頭のイラストはAIで制作しました。本文の画面は、おためし版の実画面です。
話す・書く・写真から。好きな入口で始める
ホームには「はなしてつくる」「じぶんでかく」「しゃしんから」の3つの入口を置いています。
話しながら思い出したい日は会話から。書きたいことが決まっている日は、自分で入力。写真を見て「あのときのことを残したい」と思ったら、写真から始められます。
日記の書き手は家族ごとに切り替えられます。同じ日にそれぞれが何を感じたのかを残し、あとから日付や家族で振り返れます。1日に1回だけではなく、もうひとつ残したいことがあれば、同じ日の日記を追加できます。

ローカルのおためし版を撮影した実画面です。名前や出来事はアプリのサンプルデータです。
コトリと話して、日記の下書きを作る
会話の相手は、日記のおとも「コトリ」です。
「うれしかったこと」「ちょっとがんばったこと」といったきっかけから、声や文字で今日のことを話せます。写真を添えて、その写真について話すこともできます。
Googleログイン後のAI会話にはGeminiを使っています。話した内容をもとに日記の下書きを作り、最後は自分で内容を確かめます。タイトルや文章を直し、今日の気持ちを選んでから保存する流れです。
うまく聞き取られなかった言葉や、思っていたのと違う表現があれば、そのまま残さず直せます。AIが文章を作ることと、本人の日記として保存することの間に、確認する時間を置いています。
AIを使わず、決まった質問に答えて日記を作る方法も用意しました。こちらは長く答える必要はなく、ひとつ答えたところでまとめることもできます。

おためし版で、AIを使わない質問式の入力から保存した実画面です。記事用の架空の出来事を入力し、再読み込み後も残ることを確認しました。AIの生成結果ではありません。
写真だけ先に残して、あとから日記にする
写真を撮ったときに、毎回その場で日記まで書くのは大変です。
KOTOLOGには、日記を作らずに写真だけ保存できる「しゃしん」のページがあります。あとで写真を見返し、使いたいものを選んで会話や日記を始められます。
名前や日記のタイトルで探したり、日記に使った写真・まだ使っていない写真で絞り込んだりできます。ひとつの日記に複数枚を添えることもできます。
Google Driveとの接続を設定すれば、指定したフォルダの画像を選んで取り込むことも可能です。自動で全部を取り込む方式ではなく、自分で写真を選ぶ形にしています。
子どもが開きやすく、大人も振り返りやすく
画面はオフホワイトをベースに、黄色、ピンク、水色、黄緑を使いました。太い黒線と角ばった形、はっきりした影が特徴です。
ホームの言葉も「きょう」「にっきをみる」「はなしてつくる」と、操作と結びつく短い表現にしています。家族ごとの色やアバターで、誰の日記かも見分けやすくしました。
プロフィールでは、日記の読みやすさを、ひらがな中心、小学生の学年に合わせた表現、一般向けから調整できます。本人が書いた元の文章や、すでに保存した日記を勝手に書き換えるものではありません。
残した日記はカレンダーから振り返れます。写真やその日の気持ちも一緒に残るので、「何をしたか」だけでなく、「どんな一日だったか」を思い出す入口になります。
音声は、つながれば終わりではなかった
画面はNext.js・React・TypeScriptで作り、ログインにはFirebase Authentication、日記の保存にはFirestore、写真にはFirebase Storageを使っています。公開先もFirebase App Hostingです。
会話機能では、音声の扱いが調整ポイントになりました。開発中には、スマホで返答の字幕が出ても音が聞こえない、話している途中で別の質問が始まる、といった報告がありました。
そのため、音声処理が中断したときの再開処理や、マイクの反応が分かる表示、接続し直す導線を追加しています。また、コトリの声をマイクが拾って反応しないよう、コトリが話している間は音声の送信を休止し、聞き終わってから返事をする形にしました。
聞き取りについても、分からない言葉を決めつけずに確認し、本人の訂正を尊重するよう調整しています。ただし、聞き取り精度の向上や、すべてのスマホでの問題解消を確認できたわけではありません。実際の端末や周囲の音の中での確認は、引き続き必要です。
日記を作れることに加えて、途中で困ったときにどう戻れるかも、使い続けるうえで大切な部分でした。
まずは、おためしから
KOTOLOGはブラウザーから開けます。
ログイン画面の「おためしで はじめる」から、サンプルの家族と日記を使って画面や入力の流れを試せます。おためし版の記録は、そのブラウザー内だけに保存されます。端末間では同期されず、Googleログイン後のデータへ自動で移ることもありません。AIとの会話にはGoogleログインが必要です。
Googleログイン時は、同じGoogleアカウントで使うスマホやタブレットの間で日記や写真を同期する構成です。家族ごとのプロフィールは「日記の書き手」を表すもので、別々のGoogleアカウントを招待する機能は、まだありません。
AI会話を使うときは、画面の利用確認をしたうえで、音声・会話・添付した写真をGoogleへ送ります。録音そのものをKOTOLOGに保存する機能ではありません。
まずは、今日あったことをひとつだけ。長い文章にしなくても、あとで読み返したくなる一日を残せるアプリにしていきたいです。

